PARANOID ANDROID

140文字以上の主に本についてのつぶやき

2023-01-01から1年間の記事一覧

『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ

あと数日で今年が終わってしまうなんて!?ほんとうに時間には羽根が生えているの? わたし年末年始は腰を据えて読もうと計画していた大長編があるのですが(買ったし)、計算したら今読んでる本で今年が終わってしまいそうです。それも頑張って読まないと来…

『こわれる』と『ワルツはわたしと』ゼルダ・フィッツジェラルド

自分のための備忘録だけど、これ検索かけても出てこなかったので、もしかしたらわたしのように知りたい方がいるかもしれないと思い、記事にします。 ゼルダ・フィッツジェラルドの『こわれる』青山南訳 晶文社(女のロマネスク3)と 『ゼルダ・フィッツジェ…

「鬱の本』点滅社

先程この本を読み終わりました。 鬱のときに読んだ本。憂鬱になると思い出す本。まるで鬱のような本。84名の方による、「鬱」と「本」をめぐるエッセイ集。本が読めないときに。(夏葉社さまの『冬の本』にインスパイアされてつくった作品です) 執筆者一覧 青…

honto、力尽きる

衝撃的なニュースを見ました。 honto.jp わたしヘビーユーザーだったのに、どうしろと。。。欲しい本のお気に入り機能をA○azonのウィッシュリストみたいに使ってもいるし。渋谷の丸善ジュンク堂さんも閉店してしまったし。ここは取次の日販さんがやってると…

11月に読んだ本

この本はまだ読み途中です。 moyoco.hatenablog.com 300ページちょっと読みましたけど、まだまだなにも起こってないんです。どうやら殺人事件が起こるらしいのですが…。そしてまだ半分も読んでないという。一体何ページあるのだろう。700ページくらい?相変…

『ポピーのためにできること』ジャニス・ハレット

ヴァージニア・ウルフの日記は54歳分まで読み終わりました。彼女は59歳で自死するので残りはあと5年分。その本の併読のお供は今日からこちらを読み始めました。 「21世紀のアガサ・クリスティー」英 タイムズ紙関係者が残した資料の山から浮かび上がる、殺人…

『放射能 キュリー夫妻の愛と業績の予期せぬ影響』ローレン・レドニス

ヴァージニア・ウルフの日記はまだ読み途中です。 先日記事にしたこちらの本は読み終わってしまい、 moyoco.hatenablog.com 先程、この本を読み終わったところです。 2011年全米図書賞最終候補作品。2度のノーベル賞に輝くピエールとマリー・キュリー夫妻の…

『メイドの秘密とホテルの死体』ニタ・プローズ

ヴァージニア・ウルフの日記と併読して読んでいたものを全て読み終わってしまったので、今日からこちらを併読の友に選びました。 5つ星ホテル客室の謎の死掃除メイドは何を見た?事件にはもう一つの真相が… 社会性に乏しく、他人の意図を読みとることができな…

『匿名作家は二人もいらない』アレキサンドラ・アンドリューズ

今日は今読んでいるこの本について書きたいと思います。 作家になることを夢見るフローレンス・ダロウはある日、匿名のベストセラー作家、モード・ディクソンのアシスタントとして雇われる。最初はまじめに仕事をしていた彼女だったが、次第にモードの原稿へ…

シルヴィア・プラスとヴァージニア・ウルフとアレキサンドラ・アンドリューズ

わたしはどちらかというと、マルチタスク的な行動が不得手なのですが、今この3冊の本たちを併読しています。 『シルヴィア・プラス詩集』シルヴィア・プラス 若くしてその才能をあらわし、30歳で悲劇的な死を遂げたことによって伝説的な存在となっている詩人…

『ある作家の日記』ヴァージニア・ウルフ

先程からこの本を読み始めました。 いま読んでいる本、創作過程の実際、本の評判や売上げ、エリオットやフォースターとの交友など、1918年36歳の年から1941年自殺する直前までの日記。死後、夫レナードによって文学活動を中心に編纂された本巻は、創造の苦し…

『ハンチバック』市川沙央

今日からようやくこの本を読んでいます。 第169回芥川賞受賞。選考会沸騰の大問題作! 「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲してい…

『悩んでもがいて、作家になった彼女たち イタリア人が語る日本の近現代文学』イザベラ・ディオニシオ

今この本を読んでいて、もう少しで読み終わるところです。 〈日本の近代から現代文学を彩った、タフな女の作家たちを検証!〉〈「繊細さん」「低収入独身女子」「親ガチャ」……現代の女性たちが抱えている問題について、近現代の女性作家たちも同じよ うに悩…

本は本屋さんの店頭で買うのが楽しい

昨日は隣駅の本屋さんに出掛けて(ここは近隣では割に充実しているチェーン店です)、3冊本を買ってきました。 恋人、家族、友人、敵……人間関係の内奥にひそむ感情の本質を、異端の精神科医が詩のことばへと昇華する。数多のサブカルチャーに霊感を与えつづ…

『深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集』川上未映子

今はこの本を読んでいます。 川上未映子、12年間の軌跡。雑誌Hanakoの連載エッセイ「りぼんにお願い」が書籍化! どれだけ時間が過ぎても言葉にできないことがそれぞれの胸にあるのだと思う ――川上未映子 2011年から2022年。小説『すべて真夜中の恋人たち』…

『坂を下りてくる人』魚住陽子

今はこの本を読んでいます。 ここにいないものを ここで想うということ── 『水の出会う場所』や『菜飯屋春秋』で知られ、2021年に急逝した作家、魚住陽子が遺した個人誌『花眼』(ホゥエン)からの短編集。 2006年から2011年にかけ、計10号刊行された作家、…

『私の彼女と女友達』チョ・ウリ

昨日からこの本を読みはじめました。 どこにいても、必ず自分を守って。 それが私たちを守ることになるから。クィア・労働・女性問題など、今を生きる女性たちをときにリアルに、ときにさわやかな余韻で描き出すチョ・ウリ初の短編集。表題作「私の彼女と女…

戯言(SNS考)

わたしは普段ほとんどスマホに触れない生活をしています。なぜかというと、例えば電車とか乗ってると自分以外の人ほぼ全員がスマホ見てるじゃないですか。こういう光景が依存というかスマホに人間が支配されてるように感じてしまうというか、SF映画みたいで…

『アンダイング 病を生きる女たちと生きのびられなかった女たちに捧ぐ抵抗の詩学』アン・ボイヤー

今日からこの本を読みはじめました。 「病気は決して中立的なものではない。治療はイデオロギーと無縁ではありえない。死が政治性を免れることもない。」 シングルマザーであり、大学で教えながら詩人として活動する著者は、41歳のときトリプルネガティブ乳…

『十九号室へ』ドリス・レッシング雑感

先日からスキマ時間に読んでいる『病短編小説集』、 この本、病と銘打ってて実はフェニミズム小説集でもあると思うのだけど。読んでいていたく感銘を受けたドリス・レッシングの『十九号室へ』について。 日々感じるモヤモヤが言語化されてる!と感じたとき…

『病短編小説集』E.ヘミングウェイ、W.S.モームほか

今日からこの本を読み始めています。 病は時代や社会、文化を映す鏡。結核、ハンセン病、梅毒、神経衰弱、不眠、鬱、癌、心臓病、皮膚病など9つの病を主題とする14編。 御多分に洩れず、シャーロット・パーキンス・ギルマンの『黄色い壁紙』目当てで購入した…

『シェニール織とか黄肉のメロンとか』江國香織

江國香織さんの『シェニール織とか黄肉のメロンとか』、今日から読み始めました。 かつての「三人娘」が織りなす幸福な食卓と友情と人生に乾杯! 作家の民子、自由人の理枝、主婦の早希。 そして彼女たちをとりまく人々の楽しく切実な日常を濃やかに描く、愛…

禁煙🚭日記

20230911 20230901に狭心症の発作を起こしたけれど、なんだか意地になって(普段通りに)本数は減らしつつ喫煙していましたが、 14時にこの日5本目の煙草を吸って以来、禁煙してる 相変わらず胸の動悸はあるけれど、煙草吸ってないと胸苦しくないっぽい。あ…

『読書する女たち』ステファニー・スタール その3

ステファニー・スタール『読書する女たち フェミニズムの名著は私の人生をどう変えたか』の中で、 著者が取り上げた、読んでいた本一覧になります。 moyoco.hatenablog.com moyoco.hatenablog.com まず始まりは旧約聖書、『創世記』から。 罪を犯して神から…

『読書する女たち』ステファニー・スタール その2

前回ブログを書いてからだいぶ日が経ってしまいました。この夏は体調を崩したりして、もう若くはないことを思い知らされました。 9月に入ってこの本を読むのをゆっくり再開して先程読み終わったところです。 moyoco.hatenablog.com フェミニストが書いた著作…

『読書する女たち』ステファニー・スタール その1

今日からこの本を読み始めました。 育児のため新聞記者の夢を諦め、ライターとして働くステファニーは、 果てしなく続く家事と育児と仕事に追われ、閉塞的な日々を過ごす。ある日、学生時代に読んだベティ・フリーダンの『女性学の神話』を再読し感銘を受け…

『私は自分のパイを求めるだけであって人類を救いにきたわけじゃない』キム・ジナ

今日からこの本を読み始めました。 上野千鶴子さん イ・ミンギョンさん 推薦韓国で発売直後から大反響 共感の声自分の分け前を取り返したい女性のための野望エッセイ 待望の日本語訳 上野千鶴子氏 「男に伍して男が独占したパイを奪おうとしたキャリアウーマ…

『夜空に浮かぶ欠けた月たち』窪美澄

この本をもう少しで読み終わるところです。 きれいな形でなくてもいい。 きっと誰かが照らしてくれる。 東京の片隅、小さな二階建ての一軒家。庭に季節のハーブが植えられているここは、精神科医の夫・旬とカウンセラーの妻・さおりが営む「椎木(しいのき)メ…

それって必要!?

※下記に書きなぐったことは、とっても特異でおかしいと自分でも認識していることです、と断りを入れておきます。 食事をしたいと思わないのです。食べたいと思わない。作るのも食べるのも不快。時間がもったいない。時間は有限なの。 食事をしたくない理由は…

2023年上半期に読んだ本ベスト10冊

7月になったので、今年(2023年)の1月から6月までに読んだ本の中でのベスト10冊です。2023年に出版された本限定というわけではありません。下記になります。 2023年上半期に読んだ本ベスト10冊 ケイト・ザンブレロ『ヒロインズ』 moyoco.hatenablog.com moy…