PARANOID ANDROID

140文字以上の主に本についてのつぶやき

『夜空に浮かぶ欠けた月たち』窪美澄

この本をもう少しで読み終わるところです。

きれいな形でなくてもいい。 きっと誰かが照らしてくれる。

東京の片隅、小さな二階建ての一軒家。庭に季節のハーブが植えられているここは、精神科医の夫・旬とカウンセラーの妻・さおりが営む「椎木(しいのき)メンタルクリニック」。キラキラした同級生に馴染めず学校に行けなくなってしまった女子大生、忘れっぽくて約束や締め切りを守れず苦しむサラリーマン、いつも重たい恋愛しかできない女性会社員、不妊治療を経て授かった娘をかわいいと思えない母親……。夫妻はさまざまな悩みを持つ患者にそっと寄り添い、支えていく。だが、夫妻にもある悲しい過去があって……。

感想は、うーん…
ぬるい、ライト、浅い。
心の専門家じゃないから仕方のないことなのかもしれないけれど、なんかステレオタイプというか。。。
お話の起承転結が時代劇っぽい作りというか。
でも深刻にならないようにわざと書いているのかもしれないけれど。

あとは短編集だから仕方のないことだけど、人物描写が浅いと感じてしまいました…。
この作者さんの別の本、『ふがいない僕は空を見た』は良かったのですが…。

高校一年の斉藤くんは、年上の主婦と週に何度かセックスしている。やがて、彼女への気持ちが性欲だけではなくなってきたことに気づくのだが―。姑に不妊治療をせまられる女性。ぼけた祖母と二人で暮らす高校生。助産院を営みながら、女手一つで息子を育てる母親。それぞれが抱える生きることの痛みと喜びを鮮やかに写し取った連作長編。R‐18文学賞大賞、山本周五郎賞W受賞作。

何はともあれ、少し物足りないと感じてしまっている読書です。