PARANOID ANDROID

140文字以上の主に本についてのつぶやき

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『匿名作家は二人もいらない』アレキサンドラ・アンドリューズ

今日は今読んでいるこの本について書きたいと思います。 作家になることを夢見るフローレンス・ダロウはある日、匿名のベストセラー作家、モード・ディクソンのアシスタントとして雇われる。最初はまじめに仕事をしていた彼女だったが、次第にモードの原稿へ…

シルヴィア・プラスとヴァージニア・ウルフとアレキサンドラ・アンドリューズ

わたしはどちらかというと、マルチタスク的な行動が不得手なのですが、今この3冊の本たちを併読しています。 『シルヴィア・プラス詩集』シルヴィア・プラス 若くしてその才能をあらわし、30歳で悲劇的な死を遂げたことによって伝説的な存在となっている詩人…

『ある作家の日記』ヴァージニア・ウルフ

先程からこの本を読み始めました。 いま読んでいる本、創作過程の実際、本の評判や売上げ、エリオットやフォースターとの交友など、1918年36歳の年から1941年自殺する直前までの日記。死後、夫レナードによって文学活動を中心に編纂された本巻は、創造の苦し…

『ハンチバック』市川沙央

今日からようやくこの本を読んでいます。 第169回芥川賞受賞。選考会沸騰の大問題作! 「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲してい…

『悩んでもがいて、作家になった彼女たち イタリア人が語る日本の近現代文学』イザベラ・ディオニシオ

今この本を読んでいて、もう少しで読み終わるところです。 〈日本の近代から現代文学を彩った、タフな女の作家たちを検証!〉〈「繊細さん」「低収入独身女子」「親ガチャ」……現代の女性たちが抱えている問題について、近現代の女性作家たちも同じよ うに悩…

本は本屋さんの店頭で買うのが楽しい

昨日は隣駅の本屋さんに出掛けて(ここは近隣では割に充実しているチェーン店です)、3冊本を買ってきました。 恋人、家族、友人、敵……人間関係の内奥にひそむ感情の本質を、異端の精神科医が詩のことばへと昇華する。数多のサブカルチャーに霊感を与えつづ…

『深く、しっかり息をして 川上未映子エッセイ集』川上未映子

今はこの本を読んでいます。 川上未映子、12年間の軌跡。雑誌Hanakoの連載エッセイ「りぼんにお願い」が書籍化! どれだけ時間が過ぎても言葉にできないことがそれぞれの胸にあるのだと思う ――川上未映子 2011年から2022年。小説『すべて真夜中の恋人たち』…

『坂を下りてくる人』魚住陽子

今はこの本を読んでいます。 ここにいないものを ここで想うということ── 『水の出会う場所』や『菜飯屋春秋』で知られ、2021年に急逝した作家、魚住陽子が遺した個人誌『花眼』(ホゥエン)からの短編集。 2006年から2011年にかけ、計10号刊行された作家、…

『私の彼女と女友達』チョ・ウリ

昨日からこの本を読みはじめました。 どこにいても、必ず自分を守って。 それが私たちを守ることになるから。クィア・労働・女性問題など、今を生きる女性たちをときにリアルに、ときにさわやかな余韻で描き出すチョ・ウリ初の短編集。表題作「私の彼女と女…

戯言(SNS考)

わたしは普段ほとんどスマホに触れない生活をしています。なぜかというと、例えば電車とか乗ってると自分以外の人ほぼ全員がスマホ見てるじゃないですか。こういう光景が依存というかスマホに人間が支配されてるように感じてしまうというか、SF映画みたいで…