PARANOID ANDROID

140文字以上の主に本についてのつぶやき

『50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと』和田靜香

この本を読んでいます。

『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。』が政治本にして異例のヒットとなったライター和田靜香による、最新政治&フェミニズムエッセイ! 

50代女性、フリーランス、ひとり暮らし。
仕事は? 住まいは? 人生は? この先、なんとかなるんだろうか……?
でも、なんとかならなきゃ困ります。だって、私の老後がかかってんですよっ!

老後を目前に不安にかられた著者は「女性議員ならこの不安を自分ごととして考えてくれるのでは?」と希望を抱き、日本で唯一パリテ(男女同数)議会を20年以上も続けてきた大磯町議会をたずねる。 

取材の中で浮かび上がってきたのは、自分自身が下積み時代に受けた悔しい女性蔑視、世代の異なる師匠との考え方の違い、50代になってからフェミニズムを知った苦しさなど、意外にも"個人的なこと"だった──

取り急ぎ読書ノートより抜粋です。

「個人的なことは政治的なこと」〜24ページ

引用されてるこの言葉、これは誰がどこで言った言葉か出処を調べること。

読みはじめは共感するというか、わたしがしたくてもできないことを著者の方はしていて、「そうなの!だから私現状に甘んじてるの!なんとかしないと!!」って一緒に思えたのだけど、

冬に備えて蓄える蟻になれたら良かったけれど、私は冬が来るのを予想せず暢気に飛び跳ねるキリギリスだった。〜63ページ

蟻とキリギリスのお話は最後どうなるんだっけ?
蟻はキリギリスを助けるんだっけ?助けないんだっけ?要確認。

蟻はキリギリスに「これ食べなよ」と優しく食べ物を分けてくれたらうれしいし(互助)、キリギリスはありがたくそれを受けつつも、役所に行って生活保護の利用を申請すべきだ(公助)。そういう社会が望ましい。苦労して辛酸をなめたほんの一部の人だけしか助けられない、のでは違うと思う。楽しく生きてきた、しかし、今日、家をなくし、食べるものがなくなってしまった、そういう人にも手を差し伸べるのが公助の役割だ。それをみんなが受け入れられる、寛容な社会を政治は作らなくてはいけない。〜63、64ページ

ちょっと都合良すぎないですかね?
と思うと「差別だ!」ということになるのかしら?今は。
でもなんだろう、この違和感。
博愛とも少し違う、脳内お花畑すぎるというか。
違和感を感じてしまうのは、わたしが自己責任論に毒されているからですかね?

都会のひとりは地域の中ではずっとひとりで、街の誰かとつながりにくいって思う。

(中略)

ひとりで暮らすのと孤立することは違うはずだ。〜102ページ

ぐっさり。刺さる。