PARANOID ANDROID

140文字以上の主に本についてのつぶやき

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

読書とスランプ その1

読書が趣味の方には「あるある!」とわかっていただけるかもですが、今ちょっとスランプかも。2日間で1文字も読めてません。 以前読んだ松岡正剛さんの本に、読書のスランプの時は普段読まない違うジャンルの本を読んだり自著をマーキングしながら読むと書い…

『セクシャル・ルールズ』坂井希久子

坂井希久子『セクシャル・ルールズ』を読み終わる。 「普通の夫婦」っていったい何!? 社労士事務所を経営している岩瀬麻衣子は、結婚するときに仕事を辞めると申し出てくれた夫の耀太に育児を任せ、大黒柱として家計を担い、日々の仕事に邁進していた。し…

『良妻の掟』カーマ・ブラウン

今日からカーマ・ブラウン『良妻の掟』を読み始めました。 女たるもの、したたかでなくては。 元バリキャリ・現小説家志望のアリスは不満だった。夫に伴い渋々引越した古い屋敷は、相当な手入れが必要な物件だったのだ。いざ掃除すると、古い料理本や1950年…

『バッド・フェミニスト』ロクサーヌ・ゲイ

先日読み終わった本ですが、感想をあげ忘れていましたロクサーヌ・ゲイの『バッド・フェミニスト』。 私はピンクの服も着たいし男性も好きなダメ・フェミニスト。 でも、矛盾を抱えて完璧ではない自分や他人を受け入れ、分断を乗り越えて差別のない世界を夢…

『小沼丹推理短篇集-古い画の家』小沼丹

3冊注文した本が届く前に読んでいた本を読み終わってしまったので、 moyoco.hatenablog.com こちらを読み始めました。なにか一呼吸おいて、また海外の小説を読みたいと思ったのでした。 「これは古い池だから、いろんなものが沈んでるだろうな」――江戸川乱歩…

『ぼくの伯父さんの休暇』ジャン=クロード・カリエール

なんだか最近心から楽しい本を読んでいないなぁと思う。 楽しい、とか、おもしろい、は人それぞれの感覚で皆ツボが違うと思うのだけど、例えば、本を読んで「アハハ」って笑ったのっていつ以来だろう、と考えたら、ジャック・タチの映画「ぼくの伯父さんの休…

『私の名前はルーシー・バートン』エリザベス・ストラウト

前記事に書いた本は2冊とも昨日読み終わりました。 moyoco.hatenablog.com 今日から読んでる本はこちら。エリザベス・ストラウト『私の名前はルーシー・バートン』 長期入院中の30代の作家の元へ、ずっと疎遠だった母が見舞いに訪れる。他愛ない会話から繊細…

1時間に何ページ?

本にもよりけりですが、だいたい1時間に50〜90ページくらい読めるのですが(それでももっと読める方は読めますよね)、今読んでる本に苦戦しています。なんと1時間に25ページくらいしか進まない…。 今読んでる本はこちら。 『岡田(永代)美知代著作集』 岡…

『おちゃめなふたご』エニド・ブライトン

エニド・ブライトン『おちゃめなふたご』を読みました。 昔の少女向け小説にありがちの教え諭すような説教臭さがまったくなくて、とてもおもしろく読み、続きも買って読むぞ!と調べたらこの他にあと5巻出ているのですが、なんと絶版・・・。あゝ、わたしの…

わたしの女性作家神セブン

Twitter界隈で「#わたしの女性作家神セブン」というハッシュタグが流行っているのを教えていただいたので、わたしも考えてみたら、1人を除いて皆戦前生まれの日本の作家ばかりになってしまいました 森茉莉 城夏子 江國香織 矢川澄子 森田たま『もめん随筆』…

『虚無への供物』とシャンソン

蔵書は少しずつ減らしているのですが、創元ライブラリ版中井英夫全集は全巻たぶんわたしが死ぬまで持ち続け、読み続けている本だと思います。全12巻すべて初版で、発売されるのを楽しみに買っていました。読みすぎた巻はボロボロだけど。特に『虚無への供物…

noteとブログ その2

はてなブログを開設して1ヶ月半経ちました。 その間、こちらにばかり書いていて、noteの方はご無沙汰 それはなぜなのかな?と思ったことを書いてみます。 はてなブログとnoteどちらもスマホから気軽に書けるけれど(そしてどちらも操作性が高い)、はてなブ…

どちらを読もうかな?

さて、割とテーマが重めな本を最近は読んでいたので、この辺りで気分転換になる本を読もうかな。候補はこの2冊。 有吉佐和子『閉店時間』と有元伸子/府中市上下歴史文化資料館編『岡田(永代)美知代著作集』。 働く女性の問題意識と生き方を模索する姿に共…

『あなたは誰?』アンナ・カヴァン

アンナ・カヴァン『あなたは誰?』読み終わる。 「あなたは誰?」と、無数の鳥が啼く― 望まない結婚をした娘が、「白人の墓場」で見た熱帯の幻と憂鬱。 カヴァンの自伝的小説、待望の本邦初訳作品が登場! 今までに読んだアンナ・カヴァンの本の中で一番好み…

『目覚め』ケイト・ショパン

ケイト・ショパンの『目覚め』を読み終える。 アメリカフェミニズムの先駆的名作。旧社会の家族や性の伝統から女性の解放を描く、アメリカ文学史上に輝く珠玉名品集。 色々考えたり思うところがあるのだけど、言語化しようとすると言葉足らずになってしまう…