PARANOID ANDROID

140文字以上の主に本についてのつぶやき

どちらを読もうかな?

さて、割とテーマが重めな本を最近は読んでいたので、この辺りで気分転換になる本を読もうかな。
候補はこの2冊。

有吉佐和子閉店時間』と有元伸子/府中市上下歴史文化資料館編『岡田(永代)美知代著作集』。

働く女性の問題意識と生き方を模索する姿に共感!

花形企業の東京デパートに働く紀美子、節子、サユリ。同じ高校の同級生仲良し3人だが、配属された呉服売場、食料品売り場、エレベーター係という職場の違いも影響し、三者三様の仕事と恋の悩みがあった。仕事と恋愛を通して成長していく女性の姿を描く傑作長編。圧巻の面白さの元祖・お仕事小説、初文庫!

 

岡田(永代)美知代(1885-1968)は広島県府中市上下町出身の小説家・翻訳家。田山花袋『蒲団』の女弟子のモデルとしてスキャンダルに巻き込まれた。本書は美知代の代表的な小説に加えて、習作や師・花袋への恩と怨みを表白する評論、若い世代にエールを送る少女小説、晩年の原稿と新発掘の新聞連載小説も収録。いま読んでも新しい、格闘と共感に満ちた作品世界。

 

閉店時間』は気楽に読めそうだけど、590ページ越え。『岡田(永代)美知代著作集』は2段組の新字旧かな(ありがたい!)。

読書にも一種の筋力が必要(by アラン・ベネット)だと思っているので、定期的に旧漢字旧かなの日本語を摂取しないと(読まないと)筋肉と一緒で衰えちゃうの…(と思ってる)。

こうやって悩むところも読書はまた楽し。