PARANOID ANDROID

140文字以上の主に本についてのつぶやき

『ぼくの伯父さんの休暇』ジャン=クロード・カリエール

なんだか最近心から楽しい本を読んでいないなぁと思う。

楽しい、とか、おもしろい、は人それぞれの感覚で皆ツボが違うと思うのだけど、例えば、本を読んで「アハハ」って笑ったのっていつ以来だろう、と考えたら、ジャック・タチの映画「ぼくの伯父さんの休暇」の原作本を5年以上前に読んで以来笑ってない・・・。
ちょっと調べたら復刊されているんですね。
わたしが持っているのは昔出版された本なのだけど。

ジャック・タチによる名作映画の小説版初邦訳。映画を見たことがない人も、タチ、本作品名、ユロ氏のシルエットを見たことがある方は多いでしょう。映画ではユロ氏のキャラクターが際立つが、本書は8歳の少年の回想録で、少年とユロ氏との関係を再発見できることも魅力。

1995年に出版された同じくタチ原案『ぼくの伯父さんの休暇』の小説版(著者は本書と同じ)はこれまで二度復刊され多くの読者に親しまれてきた。2022年末より本書のイラストを描いたエテックスが監督した映画の回顧上映が全国で順次公開され、本書に興味をもつ人が増えるだろう。

知的好奇心が満たされるという意味ではミステリーもおもしろいので、ミステリーで積読本があるか調べてみようかな?