PARANOID ANDROID

140文字以上の主に本についてのつぶやき

『私の彼女と女友達』チョ・ウリ

昨日からこの本を読みはじめました。

どこにいても、必ず自分を守って。

それが私たちを守ることになるから。
クィア・労働・女性問題など、今を生きる女性たちをときにリアルに、ときにさわやかな余韻で描き出すチョ・ウリ初の短編集。
表題作「私の彼女と女友達」など八編を収録。初邦訳。

あと少しで読み終わるかんじです。
読んでいて感じたことをつらつらと。

韓国の人の中で、韓国という社会の中を生きていくということはめっちゃ、とても、ものすごくタフじゃないと生きていけないということがビンビン伝わってきて愕然としています…。
これが韓国の「今」なのだろうか、と。

じゃあ、日本はどうなのだろう、と、最近全然日本の「今」をテーマにした本(小説でもエッセイでもノンフィクションでも)、で、特に若い書き手が書いた本を読んでいないので、日本もこんなにサバイブするのが大変な世の中になっていて知らなかったのはわたしだけという、今浦島太郎状態だったらどうしよう…と恐ろしくもあります。

あとは最近思うことなのだけど、「知らない方が幸せ」という感覚を持つに至ったので(この場合の幸せは自分のメンタル削らずに生きていくということです)、楽しい本だけ読んで生きていきたいけれど、それじゃダメだ、この日の本で起こっていることも知らなければ、と思う自分もいて、なんだか心が千々に乱れていることを自覚しています。
ツライなぁ。