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140文字以上の主に本についてのつぶやき

『シェニール織とか黄肉のメロンとか』江國香織

江國香織さんの『シェニール織とか黄肉のメロンとか』、今日から読み始めました。 かつての「三人娘」が織りなす幸福な食卓と友情と人生に乾杯! 作家の民子、自由人の理枝、主婦の早希。 そして彼女たちをとりまく人々の楽しく切実な日常を濃やかに描く、愛…

禁煙🚭日記

20230911 20230901に狭心症の発作を起こしたけれど、なんだか意地になって(普段通りに)本数は減らしつつ喫煙していましたが、 14時にこの日5本目の煙草を吸って以来、禁煙してる 相変わらず胸の動悸はあるけれど、煙草吸ってないと胸苦しくないっぽい。あ…

『読書する女たち』ステファニー・スタール その3

ステファニー・スタール『読書する女たち フェミニズムの名著は私の人生をどう変えたか』の中で、 著者が取り上げた、読んでいた本一覧になります。 moyoco.hatenablog.com moyoco.hatenablog.com まず始まりは旧約聖書、『創世記』から。 罪を犯して神から…

『読書する女たち』ステファニー・スタール その2

前回ブログを書いてからだいぶ日が経ってしまいました。この夏は体調を崩したりして、もう若くはないことを思い知らされました。 9月に入ってこの本を読むのをゆっくり再開して先程読み終わったところです。 moyoco.hatenablog.com フェミニストが書いた著作…

『読書する女たち』ステファニー・スタール その1

今日からこの本を読み始めました。 育児のため新聞記者の夢を諦め、ライターとして働くステファニーは、 果てしなく続く家事と育児と仕事に追われ、閉塞的な日々を過ごす。ある日、学生時代に読んだベティ・フリーダンの『女性学の神話』を再読し感銘を受け…

『私は自分のパイを求めるだけであって人類を救いにきたわけじゃない』キム・ジナ

今日からこの本を読み始めました。 上野千鶴子さん イ・ミンギョンさん 推薦韓国で発売直後から大反響 共感の声自分の分け前を取り返したい女性のための野望エッセイ 待望の日本語訳 上野千鶴子氏 「男に伍して男が独占したパイを奪おうとしたキャリアウーマ…

『夜空に浮かぶ欠けた月たち』窪美澄

この本をもう少しで読み終わるところです。 きれいな形でなくてもいい。 きっと誰かが照らしてくれる。 東京の片隅、小さな二階建ての一軒家。庭に季節のハーブが植えられているここは、精神科医の夫・旬とカウンセラーの妻・さおりが営む「椎木(しいのき)メ…

それって必要!?

※下記に書きなぐったことは、とっても特異でおかしいと自分でも認識していることです、と断りを入れておきます。 食事をしたいと思わないのです。食べたいと思わない。作るのも食べるのも不快。時間がもったいない。時間は有限なの。 食事をしたくない理由は…

2023年上半期に読んだ本ベスト10冊

7月になったので、今年(2023年)の1月から6月までに読んだ本の中でのベスト10冊です。2023年に出版された本限定というわけではありません。下記になります。 2023年上半期に読んだ本ベスト10冊 ケイト・ザンブレロ『ヒロインズ』 moyoco.hatenablog.com moy…

『母親になって後悔してる』オルナ・ドーナト

昨日からこの本を読みはじめました。 子どもを愛している。それでも母でない人生を想う。 社会に背負わされる重荷に苦しむ23人の切実な思い。世界中で共感を集めた注目の書! 著者はイスラエルの女性社会学者で、この本の調査・研究母体は従ってイスラエル人…

「カモフラージュ 自閉症女性の知られざる生活』サラ・バー・ギエラ

昨日このグラフィックブックを読み終えました。 今までずっと、「カモフラージュ」しながら生きてきた。 「普通」のふりをしようと一生懸命頑張った結果、わたしの抱えている困難にだれも気づいてくれなかった。*自閉症スペクトラム障害を持つひとは、自分…

『むずかしい女たち』ロクサーヌ・ゲイ

毎日少しずつ読んでいたこの本を読み終えました。 幼い頃に誘拐され監禁された過去を持つ姉妹。彼女たちの人生は続く(「ついていく」)夫がときどき双子の兄と入れ替わっているのを知っている妻(「カインの徴」)ふしだらな女、不感症の女、いかれた女…哀しく…

飛び退っていく時間

最近、毎日が「あっ!」という間に過ぎていく。なんでこんなに時間が足らないのだろう?家事、名前のない家事、AI画像生成とそのブログアップ、猫のお世話をしているともう夜だ。夜はざっとネットに目を通すのとAI画像生成のブログアップ。読書に当てる時間…

AIとChatGPTにハマる

最近、AIで画像生成するのに本格的にハマっていて、もうひとつブログを作ってしまいましたw tsuyacollage.hatenablog.com 画像と説明文はAIで作成していて、記事のタイトルはChatGPTに作成させているので、ブログアップ作業はまるでお刺身の上にたんぽぽを…

『ファットガールをめぐる13の物語』モナ・アワド

今はこの本を読んでいて、 自分の体のサイズをめぐって悩みを抱える主人公エリザベス。同じようなコンプレックスをもつ女性たちとも関わって生きている。ダイエットに取り組み、次第に彼女は痩せていくのだが──。人が自分の体を生きることの居心地のわるさを…

『ミライの源氏物語』山崎ナオコーラ

今日はこの本を読んでいます。 〈ルッキズム、ロリコン、不倫。現代を生きる私たちは名作古典「源氏物語」をどう読めるか〉 〈人気作家・山崎ナオコーラによる現代人のための「源氏物語」エッセイ〉現代人が「源氏物語」を読むときのハードルとなるのは、ひ…

AIは理想の女性の夢を見るか?

閑話休題。今日は読書の記事ではありませぬ。ちょっと流行りの(?)AIで遊んでみました。AIにキーワードを入れて画像を生成させてみました。 思いつくままに入れたキーワードは、Art Deco, 1920's, Louise Brooks, Bob cut, Black and Whiteの5つです。 4枚…

『五月 その他の短篇』アリ・スミス

先程この本を読み終えました。 近所の木に恋する<私>、バグパイプの楽隊に付きまとわれる老女、おとぎ話ふうの語りの反復から立ち上がる予想外の奇譚……現代英語圏を代表する作家のユーモアと不思議に満ちた傑作短篇集。 なかなか一筋縄ではいかない読書体…

『鴨居羊子の生き方百科』鴨居羊子

この本を読み終わりました。 2021年、没後30年を迎える鴨居羊子は、新聞記者から下着デザイナーを志した異色の人。多才な彼女は、下着デザイナー以外にも、エッセイスト、画家、人形デザイナー、絵本作家としても活躍。早くから女性の自立を訴えた先進的な女…

『華ざかりの三重奏』坂井希久子

この本を読み終わりました。 独身で子供のいない可南子は、もうすぐ還暦を迎える。これまでは仕事一筋に頑張ってきたが、定年退職したあと、どう生きればいいのか途方に暮れている。 そんな中、子育てと介護を終えたかつての友人・芳美から、一緒に暮らさな…

『やわ肌くらべ』奥山景布子

現代の韓国から次は明治時代の日本にタイムトリップです。 「別れた女に金の無心までして、あの人が目指すのは何なのでしょう――」明治に浪漫主義運動の旗頭「明星」を創刊し、数多の才能を育てた与謝野鉄幹。その人生には、彼に身も心も翻弄された女性たちが…

『フェミニストってわけじゃないけど、どこか感じる違和感について──言葉にならないモヤモヤを1つ1つ「全部」整理してみた』パク・ウンジ

先程このながーいタイトルの本を読み終えたところです。 『82年生まれ、キム・ジヨン』を生んだ韓国発、「これからの世代」の必読書! 「仕事」「家事」「結婚」「社会」…… 「気にしすぎかな…」とずっと自分に言い聞かせてきたけど、いつまでも引っかかるこ…

『たまたま生まれてフィメール』小川たまか

この本を読みました。 なんの絆か。なんの呪縛か。ときどきすごく滑稽に感じる。 結婚と夫婦別姓、政治とジェンダー、透明化される性犯罪被害者の声――。性暴力を取材しつづけるライターの著者が、この国で生きる女性やマイノリティが直面する困難を問い直す…

『火葬』金薫

この本を読み終えました。 死の影が忍び寄る妻を看病する私の前で あなたのあふれる生命力はまばゆい光を放っていた 第6回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」受賞作を書籍化 大手化粧品会社で役員を務め現場の指揮を執る「私」は、前立腺炎を患い…

『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』アンジェラ・チェン その4

今日は303ページから読みます。 moyoco.hatenablog.com moyoco.hatenablog.com moyoco.hatenablog.com まずはほとんどすべての根底に見つかりうる、次のような大本の信じ込みに揺さぶりをかけることからだ。すなわち、セックスは私たちの原初的な本能の一つ…

『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』アンジェラ・チェン その3

今日は203ページから読みます。 moyoco.hatenablog.com moyoco.hatenablog.com エース・コミュニティの夢は、共通の経験のある人々を集め、私たちがお互いを見つけたり、リソースを作ったり、大丈夫だと感じあったりするのを手助けすることだった。(220ペー…

『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』アンジェラ・チェン その2

昨日の続きで、今日は103ページから読みます。 moyoco.hatenablog.com 男たちは女たちを支配するのに長らく恥の感覚を用いてきた。(131ページ) もう一度確認しとく。セックスは政治的なものだ。誰が快楽を得るに値するかも、何が型破りだと考えられるのか…

『ACE アセクシュアルから見たセックスと社会のこと』アンジェラ・チェン その1

今日からこの本を読みはじめました。早く読みたくて発売日まで待てなくて、先行発売の書店さんから取り寄せました。メモをしながら読み進めているので(まだ読み途中です)、ドキュメンタリー形式でお送りしたいと思います。 交際・結婚していたらセックスす…

『グレイスレス』鈴木涼美

読書を再開してエッセイばかり読んでいましたが、ついに読んだ物語はこちら。 デビュー小説『ギフテッド』に続き、芥川賞候補に選ばれた鈴木涼美の第二作。主人公は、アダルトビデオ業界で化粧師(メイク)として働く聖月(みづき)。彼女が祖母と共に暮らすのは…

『40才だけど大人になりたい』王谷晶

こちらの本をさきほど読了しました。 年はとった。しかし、なんか違う気がする。 身体の衰え、お金の不安、変えられない生活習慣……理想と現実のギャップに戸惑う中年世代へ贈る、痛快オトナ考! 「ウェブ平凡」の大好評連載を書籍化。 中学生の頃に憧れてい…