PARANOID ANDROID

140文字以上の主に本についてのつぶやき

読書とスランプ その4

全く本を読まなくなってもう何日目でしょうか?
少しずつですが、本を読みたい気持ちは起きています。
読みたい気持ちがあるので買ってはいました。
積読本がまだまだあるのに、これはもう本好きの性(さが)ですね。
困ったものです。
それに紙の本は気づいた時には版元品切れになっていたりするので、
買わなくてはならないのです(言い訳)。
本を読まなくなったらひどい左肩の関節痛に悩まされていたのが楽になりました。
よかったのはこれだけ。

最近購入した本たち。

『火葬』金薫

死の影が忍び寄る妻を看病する私の前で あなたのあふれる生命力はまばゆい光を放っていた

第6回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」受賞作を書籍化

大手化粧品会社で役員を務め現場の指揮を執る「私」は、前立腺炎を患いつつ、死期の迫った妻の看病をしている。病にむしばまれていく体へのぞっとするほどのリアルな描写と、社内の女性社員への秘めた思いの独白とが交差しながら物語が進んでいく。 「通俗的設定のようにも見えるが、作品は読者の安易な感情移入を冷たくあしらうかのように終末へと向かう」――訳者解説より 金薫(『狐将』、『黒山』)による2004年李箱文学賞受賞作を、原文と邦訳の二言語で収録。

『東京日記7 館内すべてお雛さま』川上弘美

たんたんと、時にシュールに、そして深くリアルに。あなたの日常でも不思議なこと、実は起きていませんか? 奇しくもコロナ禍の3年間にあたった、2020年から2022年の日記。

『ハリウッドのルル』ルイズ・ブルックス

完全なる幻影、夢の女……ハリウッドの反逆者……悪女の誘惑……ミューズの蠱惑……アンチスターの肖像……魔的な美、堕ちた天使……エロスの化身……

サイレント期アメリカ映画界で活躍し、グレタ・ガルボマレーネ・ディートリッヒと並び称され、今もハリウッド黄金時代のミューズとして多くの人々に愛されている伝説の女優、ルイズ・ブルックス(1906-1985)。〈自由な精神の権化〉たる自らの人生を軽やかに語り、40年の長きにわたって読み継がれている自伝的エッセイの傑作がついに登場(1982年刊)。 すべての男女を破滅に導く“宿命の女”ルルを演じて神話的存在となった代表作『パンドラの箱』ほか、『人生の乞食』『淪落の女の日記』などの主演映画の舞台裏、W・C・フィールズハンフリー・ボガートなどのハリウッド・スターやウィリアム・ウェルマン、G・W・パプストなどの監督との交友、そして魑魅魍魎が跋扈するハリウッド・バビロンの〈天国と地獄〉を歯に衣着せぬ闊達な文章で綴る。

『閉ざされた庭』萩原葉子

親族の虐待から逃れた主人公に幸せは来るか

高名な詩人の父が亡くなると、利に敏く目端の利く叔父や、その姉妹たちに虐げられ、財産を奪われてしまった嫩(ふたば)。真面目そうな古賀和夫との結婚で、安アパート住まいながらも平穏な暮らしが始まると思っていたが、生まれや肉体的特徴などに深いコンプレックスを持つ夫とのあいだには、次第に亀裂が生じていく。子どもが生まれ、小さな家を建てることができたものの、お互いの心は離れていく一方で――。

詩人・萩原朔太郎の長女・葉子の実体験から書かれた自伝的小説で、「蕁麻の家」の続編

『死ぬまで生きる日記』土門蘭

日常生活はほとんど支障なく送れる。「楽しい」や「嬉しい」、「おもしろい」といった感情もちゃんと味わえる。それなのに、ほぼ毎日「死にたい」と思うのはなぜだろう? カウンセラーや周囲との対話を通して、ままならない自己を掘り進めた約2年間の記録。

明日になったら(今日の夕食後とかでもいいのだけど)、
どの本がその時の気分にあった本になっているのでしょうか。

今の気分は『死ぬまで生きる日記』かな。

少しずつまた読めたらいいな。