PARANOID ANDROID

140文字以上の主に本についてのつぶやき

『パリの砂漠、東京の蜃気楼』金原ひとみ

今日から読み始めた本はこちら。

書かなければ生きられない、そして伝わると信じていなければ書けない、私は生きるために伝わると信じて書くしかない。デビュー20周年

パリと東京。二つの対照的な都市を舞台に綴る、著者初のエッセイ集。

一歳と四歳の娘を連れ、周囲に無謀だと言われながら始めたフランスでの母子生活。パリで暮らし六年、次第に近づいてくる死の影から逃れるように決意した、突然の帰国。夫との断絶の中でフェスと仕事に混迷する、帰国後の東京での毎日。ずっと泣きそうだった。辛かった。寂しかった。幸せだった──。二つの対照的な都市を舞台に、生きることに手を伸ばし続けた日々を綴る、著者初のエッセイ集。

思ったことをそのまま書くと、書き手は怒っているし、絶望してもいる、それもひどい絶望なのだけど、その感情がこんなにも理知的でスタイリッシュになり得るのか!という驚き。

個人のイメージですって断りを入れさせてもらいますね。
わたしTwitter苦手なのだけど、
なんで苦手かというと怒ってる人多いという印象だから。
でも怒りが昇華するとこうなるのか!?という驚き。

驚きを持って読み進めています。

そして著者の絶望が自分のようにわかってしまうので、引き込まれないよう客観的に読んでもいます。