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140文字以上の主に本についてのつぶやき

謙譲語マイスターへの道

敬語を使うときって使い勝手のいい「ですます」の丁寧語で済ませちゃうじゃない?
最近、美しい敬語、特に謙譲語を自由自在に操れるようになりたいと思っているので、備忘録的ななにかです。
やりすぎたりするとただの慇懃無礼になっちゃうので、匙加減が重要ですが。

謙譲語

敬語の一。話し手が、自分または自分の側にあると判断されるものに関して、へりくだった表現をすることにより、相対的に相手や話中の人に対して敬意を表すもの。特別の語を用いる場合(「わたくし」「うかがう」「いただく」など)、接辞を付加する場合(「てまえども」など)、補助動詞などの敬語的成分を添える場合(「お…する」など)がある。謙遜語。
[補説]「敬語の指針」(平成19年2月文化審議会答申)では、謙譲語を謙譲語Ⅰと謙譲語Ⅱに分ける。なお、謙譲語に属する各語について、本辞典ではⅠとⅡに分けず、従来通りの3分類法によっている。

デジタル大辞泉より

謙譲語I、IIってなんすか💦吃驚だ〜。

平成19年2月に文化審議会答申として発表された「敬語の指針」の最大の特徴は、敬語を「尊敬語」「謙譲語I」「謙譲語II(丁重語)」「丁寧語」「美化語」の5種類に分けて解説している点である。

「美化語」ってなんすか??
でもここで立ち止まると話が先に進まないので、

「謙譲語I」「謙譲語II(丁重語)」については、前者を「自分側から相手側または第三者に向かう行為・ものごとなどについて、その向かう先の人物を立てて述べるもの」と定義付け、「伺う・申し上げる」型とするのに対し、後者を「自分側の行為・ものごとなどを、話や文章の相手に対して丁重に述べるもの」と定義付け、「参る・申す」型としている。すなわち、現代語において「参る」や「申す」は完全に「謙譲語II」の動詞と考え、「謙譲語I」としての性格は認められていない。

〜磯部佳宏「謙譲語I」と「謙譲語II(丁重語)」

へぇぇ、なるほど。


謙譲語の例

基本形 謙譲語
する いたす・させていただく
いる おる
見る 拝見する
聞く 拝聴する・うかがう・承る
言う 申す・申し上げる
行く 伺う・参る
来る 伺う・参る
思う 存じる
食べる いただく・頂戴する
読む 拝読する
知る 存じる・存じ上げる・承知する
着る 着させていただく
会う お目にかかる・お会いする
与える 差し上げる
もらう・受け取る いただく・頂戴する
持つ お持ちする
伝える 申し伝える

動詞
(1) お (ご) ~ する
例:待つ → お待ちする 、 案内する → ご案内する

(2) お (ご) ~ 頂く
例:連絡する → ご連絡頂く 、 指導する → ご指導頂く

(3) お (ご) ~ 申し上げる
例:説明する → ご説明申し上げる

(4) 特別な形
例:する → いたす 、 いる → おる

名詞
(1) 前に「お」「ご」「粗」「弊」「拝」などを付ける
例:お知らせ 、粗品  、 会社 → 弊社

(2) 後ろに「ども」「め」などを付ける
例:私ども 、私め


いやはや、勉強になります。
謙譲語マイスターへの道は遠い…。