或るサブカル女の成れの果て
あたしや北島みたいな人間にとっては、ヘッドホンで鳴る好きな音楽は、心を守るお経みたいなもので、部屋の壁に貼った好きな映画のポスターやポストカードは魔除けのお札。それだけじゃだめで、時折カンフル剤として、テンションのあがる本や雑誌を買うことで、なんとかぎりぎり精神の平静を保っていられた。あたしたちがこの世界で正気を保って生きるには、日々文化的消費に励まねばならず、金がかかった。
〜山内マリコ『一心同体だった』 5 ある少女の死 199ページより
この文章を読んだ時、もうね、未だこういう生活をしているわたしは首がもげるくらい激しく頷いた。
そう!お金がかかるの!!
でもそうしないと自分のイノセンス?が死んでしまうような病理的なアレ?強迫神経症的な。
ここにサブカル女の成れの果てがいます(自虐)。